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マッチガール

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「君の元に行こう。
やがて私のように灰になってしまう、君の元へ。」

 

【基本情報】
分類:F-01-02
攻撃タイプ:RED
リスクレベル:TETH
※脱走する恐れあり
※職員が即死する恐れあり

 

黒く焦げた少女の姿をしたアブノーマリティです。

白い両目、開いた白い口、2本の細い脚、焼け焦げたツインテール、そして火の灯ったマッチが胴体を貫通しています。胴体内部には核と思われる物体が存在します。

アブノーマリティからは強烈な石炭の臭いがします。

 

【説明】
マッチガールは元々、マッチを売っていた少女でした。
彼女の人生は惨めなものでしたが、灯したマッチの温もりの中でよりよい人生を夢見ていたのです。
しかし、その夢を切望するが余り妄想に取り憑かれた彼女は、誤って自身に火を付け焼死してしまいました。
このアブノーマリティは彼女の魂そのものです。
火の灯ったマッチと共にあることで、いつか見たよりよい人生への憧れを体現しているのです。

 

特殊能力:

 「なぜ私の童話は悲劇しかないの?」

"Why is my Story the Only Tragedy?"

 

特殊能力が発動すると収容違反を起こします。
脱走時、マッチガールは特定の職員を目標にします。
彼女は目標となった職員に対面すると移動を停止します。
移動停止から5秒後に爆発し、部屋にいる職員に致死的なREDダメージを与えます。
その後彼女は収容室に戻り、カウンターは全回復します。

収容違反は一日を終える、鎮圧される、爆発を起こすまで続きます。

 

最終観測:

寒いと思った。 ある瞬間暖かくなった。 心に打ち込まれたマッチの火は絶対に消えない。 今まで絶対に燃えなかったマッチの火がようやく燃え、灰になる。 おそらくあの煌々と輝く火は、私の体を飲み込んだことに対する対価だ。 私が燃えたら走ろう。 今までずっと苦しかった、これからもずっと苦しいのだろう。 なのに、なぜあなたはまだ幸せなの? 私は自分が脅威になったことを知っている。 何も変わらなければ、あなたが苦しんでいるのを見たい。

<行く。>
私はあなたの元へ行く。 私と同じように、灰と化すあなたの元に。-OBSERVATION FAIL

<行かない。>
立ち止まった。 遠くにあなたが見える。 あなたはおそらく、私を遠くの星や灯台のようなものだと思う。 炎が私の全てを燃やし尽くし、
灰になったとしてもあなたは私のことに気付いてほしい。-OBSERVATION SUCCESS

 

マッチガールは人々の暖かさや明るさ、喜びをとても嫌っています。
しかし同時に彼女は、それらに憧れてもいるのです。
Scorched girl detest people's warmth, light and happiness. But at the same time, she admires them.
- Angela

 

【ストーリー】
黒く炭化した少女の姿のアブノーマリティ。
彼女が燃え尽きてしまったとしても、彼女を包む炎は消えはしない。
火刑に処されているかのように、マッチ棒が少女の胴体を貫通している。
マッチは絶え間なく燃えていて、彼女に苦痛の様子は全く見られない。
このアブノーマリティは少女ではなくマッチそのものである。
前述の観測から、そう推測している職員もいる。
しかし、マッチガールに泣くような仕草が見られたという報告があった。

<アブノーマリティ専門家[編集済]博士の調査記録からの抜粋>
黒焦げの体はこの子供の砕け散った希望を、燃え続ける炎は愛情への強い渇望を表しているようだ。
彼女の心は、現在でもこの2つに振り回されていることは明白である。ちくしょう、高い金払った結果がこんな戯言だとはな。

<職員の話>
彼女は時限爆弾のようです。彼女の気分を読むことは決して容易ではありません。
どうか自分の番で爆発しないでくれと、収容室に入る前に我々は神に祈るのみです。
彼女の様子は良くはならないでしょう。我々にできるのはこれ以上悪化しないよう努力するだけです。

<職員M-3923のインタビューログ>
まさかアブノーマリティが脱走すると思いませんでした。私たちの怠慢が原因であればともかく、
アレはただ胴体に刺さったマッチを燃やすだけの力しか持っていないと、そう思っていたのです。
対応が遅れたことは認めますが。(省略)
脱走を試みるアブノーマリティの大半は目の前にいる職員を攻撃します。しかし、アレは近くの
職員には何の攻撃的な反応は見せず、代わりに最も人が集まっていた別のセピラに向かいました。
メインルーム入り口で鎮圧できていなければ、そこにいた職員の半数は死んでいたことでしょう。

 

フレーバーテキスト

"マッチガールの観測記録は完了しておらず、何が起こるのか我々には予想もつかない。"
"マッチガールの気分値はもうすぐ最大まで引き上げられる。細心の注意を払って作業を完了してください。"
"少女は部屋の隅に隠れて <Name>の顔色をうかがっている。"
"少女は<Name>の反応をうかがいつつ、壁際へと後退していく。"
"少女は<Name>の作業を見つめている。"
"少女は見知らぬ人に怯えているようで、部屋の隅で身を隠す。"
"少女は部屋の隅に立ったまま独り言を呟いている。"
"少女の体を貫通したマッチの火が煌々と輝く。"
"燃え盛るマッチの炎とは違い、少女は変わらずに静かに佇んでいる。"
"少女の体を貫いたマッチは消えゆくところだが少女には何の変化もない。"
"<Name>は近づいて注意深くマッチの長さを測った。"
"ほぼ燃え尽きているということは、いろんな意味で危険な予兆だ。<Name>は、少女を緊張して見る。"
"幸運なことに、まだマッチは燃える部分がある。マッチが最後まで燃え落ちると..."
"マッチの灰が落ちる、マッチの半分が燃え尽きる。"
"<Name>の作業中、炎は揺れ動く。"
"炎の中には誰もいないが、彼女の目の前で、誰かを照らすように炎が揺れ動く。"
"炎の中に誰もいない、何もない。"
"焼け焦げたマッチの灰の塊りが、少女の周りに積もっていく。"