\UNILOG/

好きなものだけ詰め込んだブログ。

たった一つの罪と何百もの善

f:id:unipout:20201022025750j:image

「それはあなたを裁く救世主であり、
奈落へ落とす執行者です。」

 

【基本情報】
分類:O-03-03
攻撃タイプ:WHITE
リスクレベル:ZAYIN
※施設に恩恵を与える可能性あり
 

One Sin(罪善)とも呼ばれる、壊れた黒い十字架に貫かれた浮遊する頭蓋骨のアブノーマリティです。

未知の金属で十字架は作られており、その額には赤いいばらの冠を着けています。その眼窩から覗くことのできる闇は深く、底が見えません。

 

【説明】

特殊能力:

「忘れられた罪は罰をもたらす」

"Forgotten Sin Brings Forth Punishment"

 

たった一つの罪と何百もの善は独立した能力を持ちます。


①作業を良い結果で終わらせると特殊能力が発動します。

特殊能力が発動すると、職員の精神力が回復します。

②白夜が脱走していると特殊能力が発動します。

この時、たった一つの罪と何百もの善への作業は全て『懺悔』へと変わります。
この作業指示に従うのは第十二使徒となった職員のみです。
『懺悔』を行うと白夜は直ちに鎮圧されます。

 

最終観測:

其は偉大なる力を有していた。 其は汝を審判する救世主であり、汝に終焉を齎す死刑執行人でもある。 その眼の内に、汝は見つける…(厳密には、それには眼が無く、其の直黒なる眼孔の中に見つけたわけだが…)

<自分がいた。>
汝は気付いた。 汝は素晴らしい力を持っている。 大義のために喜んで斧を振りかざすだろう。-OBSERVATION FAIL

<何もない。>
暗い。 其処には何もない。 汝が求めていた答えは見つかったか?-OBSERVATION SUCCESS

 

犯した一度の悪行により100の善行が成された場合、それは悪と言えるでしょうか?
あなたは善を執行するための力を持つことに罪悪感を持ちますか? 
Is it evil, if one evildoing can achieve hundreds of good deeds? Do you have to feel guilty for having a power for good?
- Angela

 

【ストーリー】
巨大な十字架につけられた茨冠を載せた頭蓋骨である。
それは地上約1メートルを浮遊している。その不気味な外見にもかかわらず、攻撃を行うことはまずない。
時折、歯を噛み合わせて音を発するが、特別な注意を払う必要はない。
他のアブノーマリティに比べて注意するところが少なくて済む。
アブノーマリティは告白により明かされた人間の「罪」を糧としている。
職員は対象の目の前に座って(または立って)自身の罪を告白する。
最近の調査により以下の事実が明らかになっている。
原因は不明だが、無事に罪を告白した職員の精神汚染が大幅に回復した。
なお、事実でない事象を告白した場合の結果は不明である。

<実験ログ x2-321>
我々は人間の犯す罪をカテゴリーごとに3つのレベルに分けた。
レベル1:注目するに値しない些細な嘘や行動。公の場で口にしても笑って済ませられる程度のもの。
レベル2:気の置けない相手以外に告げた場合、重大な問題に発展する可能性のあるもの。
レベル3:誰にも話すことができず、一生抱えていかねばならないほど大きな罪悪感を伴うもの。
職員███はレベル1の罪を告白するために監視対象の下へ送り込まれた。
エネルギー生産量が12%上昇した。
職員█████はレベル2の罪を告白するために対象の下へ送り込まれた。
エネルギー生産量が15%上昇した。
職員████はレベル3の罪を告白するために対象の下へ送り込まれた。
職員が入室して1分48秒が経過した時、まばゆい光が放たれた。
収容室から漏れた光量から察するに、室内は目を焼くほどのまぶしさだったに違いない。
当社はその直後から電力供給がなくなり、2時間も停電状態となった。
████は過去6年分の記憶を失い、この実験は中止となった。
本来はプライバシーを保証するものとして、監視カメラの映像は機密扱いとするのが方針である。
しかし、何が起こったのかを知るためにはこの監視情報を見る以外に方法がないのだ。

████:
これは████の午後4時に起こった。くそっ!本当にこれは効果があるのか…?
とにかく、家から大体20分ほど離れたところに鉄道があった。
近所に仲良やっていた友達がいた。俺達は親しかった、と思う。
ある日、ハロウィンパーティーのような仮装イベントがあった。
俺達は動物の服を着ることにした。友人の一人は鹿だった。
衣装はその辺の枝を角にして、服に幾つか黒い斑点を描いて作った。できの悪い仮装だった。
俺は…… その子が一体どうして森に入っていったのかは分からない。
とにかく、その子が森に立ち入っていたのを知ったのは、およそ1時間が経過した頃だった。
その子が木々の周りをさまよっているのを発見して、俺達は「止まれ!」と叫んだ。
その子は自分を呼んでいると思って俺達に向かって走ってきた。
次の瞬間…… 2、3発の銃声が聞こえた、それで終わりだった。血が俺の靴に飛び散った。
それ以来、俺達は決して動物のような服を着たことはない。これで、話は終わりだ。
 その後、我々は故郷に行って前述の事件を調査した。少年の名前は██████。
 彼は鹿のような服を着て森に入り、実際にショットガンで3回撃たれたという目撃証言を得た。
 狩猟の季節だった。
 しかし告白された話と目撃者の証言は違っていた。
 ██████とその地域の子供たちは仲が良くなく、彼らはうまくいっていなかった。
 さらに目撃者は、ショットガンの発射の直前、子供たちは「走れ!」と叫んだと証言した。

<観測ログ4_435>
「もちろん、それは頭蓋骨で眼窩は空だった。だからといって見ることができないわけではなく、確かに俺に視線が向けられ、俺の話を聞いているのを感じることができた。告白をする気持ちで何もかも打ち明ければ心は楽になった。」

<アブノーマリティ専門家████の研究からの抜粋>
すべての職員が頭蓋骨に事実を告白すると期待してはいけない。
たいてい10の内の1つは真実ではない何かを言う。
それは嘘とは少し違う。それは無意識な自衛に近い。
彼らは本当のことだけを言わなければならないという事実に気づいている。
だが、一度でも行動の理由について間違いの言い訳を始めたなら、それはもはや告白ではない。
このことは君に対して話しているんだ!君は今日遅刻した理由を5分間も言い訳している!

 

フレーバーテキスト

"<Name>は何もかもが不明なため、たった一つの罪と何百もの善の部屋に入る未知に不安を感じます。"
"たった一つの罪と何百もの善は状況に応じて、職員に良い影響を与えることができる。"
"現在、我々はたった一つの罪と何百もの善の部屋に「正直な」職員を送らなければならないことが判明している。"
"たった一つの罪と何百もの善はあなたを見通す。"
"たった一つの罪と何百もの善は人々の罪を待っている。"
"<Name>の罪はすぐにたった一つの罪と何百もの善に到達するだろう。"
"たった一つの罪と何百もの善は時々、歯を鳴らし威嚇的な音を作る。"
"たった一つの罪と何百もの善はゆっくりと浮かぶ。"
"たった一つの罪と何百もの善ははあなたの罪の宣告者である。"
"<Name>はたった一つの罪と何百もの善に畏敬の念を抱いている。"
"<Name>は命令を完了したが、たった一つの罪と何百もの善は反応していない。"
"<Name>は作業を進めている、たった一つの罪と何百もの善はわずかな反応さえしない。"
"たった一つの罪と何百もの善は<Name>の作業に反応していない。"
"肩がこるのは罪を半分肩代わりしたからだ。"
"己を上手く欺くことのできる人間だけが、人生を謳歌できるのだ。"
"正当なる目的の為ならば、罪を一つ犯しても許されうるだろうか?"